アーペプ

[エジプト神話]

【言語】ˁ3pp(アーペプ)〔古代エジプト語〕
    Ἄποφις(アポピス)【古代ギリシア語】

太陽神を呑み込む大蛇の怪物!!

アーペプ(アポピス)はエジプト神話に登場する邪悪な大蛇の怪物。太陽神ラーは昼は天空と、夜は冥界を航海する。アーペプはその航海を邪魔する天敵として現われ、ラーやその他の神々と戦い続ける。ラーが苦戦を強いられているときには天候は荒れるとされ、ときには太陽神を呑み込んで皆既日食を起こすという。ラーの舟には死者たちの魂も同乗しており、ラーがアーペプに敗れると、彼らは天国へ行けないと信じられ、アーペプは古代エジプト人に怖れられたという。アーペプは不死身の再生能力を持っているようで、夕方には太陽神に討ち果たされて、空を血で赤く染めるが、朝になると再び復活する。冥界では、悪行を重ねた死者を苦しめる役目も持っているとされる。