アメミト

[エジプト神話]

【言語】ˁmmjt(アメミト),ˁmmwt(アメムゥト)〔古代エジプト語〕
    Ammit(アメミット)【英語】

悪い死者の心臓を食べてしまう怪物!?

アメミトは古代エジプトの神話に登場する怪物。ワニの頭、ライオンの身体、カバの後脚を持ち、オシリスの法廷に鎖で繋がれている。古代エジプトでは、死後、死者の心臓は、ラーの天秤に載せられて、その罪の重さを量られることになる。もしも心臓が真実(マアト)の羽根よりも重かった場合、罪人とされ、その心臓はアメミトが食べてしまう。心臓を喰われたものは魂が消滅し、生まれ変わることはないので、転生を信じる古代エジプトにおいて、罪人には非常に恐ろしい存在だった。