バハムート

[アラビア伝承]

【言語】بهموت〔Bahamūt〕(バハムート)【アラビア語】
【出典】『アルフ・ライラ・ワ・ライラ』ほか

この世界を背中に乗せて泳ぐ巨大な魚の怪物!?

バハムートはアラビア伝承に登場する巨大な魚。ユダヤ・キリスト教伝承に登場するベヒモス(Behemoth)がアラビア伝承に入る中で、徐々に変化して、おそらく海竜レヴィアタンとの混同から魚の怪物になってしまったもの。中世イスラームの世界観によれば、この世界は天使たちが肩で支えていて、その天使はルビーの山に立っている。ルビーの山はクジャタという巨大なウシの背中からはえていて、そのウシはバハムートの背中に乗っているという。バハムートは海を泳いでいるが、その海の下には6つの冥府を口の中に持つファラクという大蛇が口を開いている。『千一夜(アルフ・ライラ・ワ・ライラ)』にも登場している。目の前をバハムートがあまりに猛スピードで通り過ぎていくのでイサ(イエスのこと)は気を失ってしまうが、3日後に目を覚ましたときにも、まだバハムートは目の前を通過している途中だったという。

テーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の中でドラゴンとして描かれたため、現代のファンタジー小説やゲームなどではドラゴンとして登場することも多い。