ベヒモス

[ユダヤ教][キリスト教]

名称 בהמות〔behemot〕(ベヘモト)【ヘブライ語】
Behemoth(ベヒモス)【英語】
容姿巨大な獣。ゾウ、カバ、あるいはウシ。
特徴終末の世界で人間の食料になる。

陸地に棲まう巨大な獣!?

ベヒモスは『旧約聖書』に登場する巨大な怪物。ゾウ、あるいはカバ、あるいはウシなどの草食動物とされる。ヒマラヤ杉のような尾を持つとされ、骨は青銅、脚は鉄の棒のように強いなどと説明されることもある。神さまが人間を創造したときに一緒に創られた怪物で、誰も打ち倒すことができないとされた。本来、水辺を好むが、レヴィアタンとともに海に棲むと、海水が溢れ出してしまった。そこで神によって陸地に棲むように定められたという。世界の終わりにはレヴィアタンを殺すとも、終末の世界で人間たちの食べ物になるともされている。中世の魔法書などでは悪魔の仲間と看做されている。アラビア語に転訛してバハムートになったが、これはレヴィアタンのイメージと混同されながら独自の発展を遂げた。