のっぺら坊(ノッペラボウ)

[日本伝承]

【言語】のっぺら坊(ノッペラボウ)【日本語】
【容姿】人間そっくりだが、顔に眼や鼻がない。
【特徴】目や鼻のない顔を見せて人間を脅かす。その正体はタヌキだとも。
【出典】小泉八雲『狢』ほか

「それはこんな顔でしたかい?」

のっぺら坊(ノッペラボウ)は日本伝承に登場する妖怪。一見すると人間のような姿をしているが、顔はつるりとして目も鼻も口も何もない。人を驚かすだけで、それ以外に何をするわけでもない。小泉八雲の『狢』という物語が代表例で、旅人が夜道でうずくまって泣いている女性に声をかけると、振り返る。その顔には何もないので、旅人はビックリしてしまって、ほうほうの体で屋台に逃げ込む。そしてその女の話をすると、その店主の男は「それはこんな顔でしたかい?」と振り返る。その店主の顔にも何もついていなかった。そして旅人は気を失ってしまい、気がつけば道の真ん中に倒れていたという。全ては狢の悪戯だったのである。