ポルードニツァ

[スラヴ伝承]

【言語】Полу́дница(ポルードニツァ,パルードニツァ)【ロシア語】
【容姿】若く美しい女性、あるいはボサボサの髪の老婆。白い服を着る。
【特徴】正午に出没。畑を護る。ちゃんと昼休みをとらない者を懲らしめる。

昼休みをとらない農夫はお仕置きよ!?

スラヴ伝承に登場する昼の精霊。ロシア北部に伝承が残る。その名前はロシア語で《真昼》を意味するполу́денный(ポルーデンヌィー)に由来する。ポルードニツァは若く美しい女性、あるいはボサボサの髪をした老婆だというが、どちらにしても白い服を着ている。麦畑などに棲んでいて、畑を荒らす人間を懲らしめてくれる。また、お昼休みに働いている農夫がいると、髪を引っ張るなどして働けないようにするという。働くべきときにきっちりはたらいて、休むときには休む。それを守らせるのがこの妖精の役割なのである。農民たちは彼女を崇拝し、畑の穴などに鶏の卵をお供えしたという。稀に子供を麦畑で迷わせるという悪さをすることもある。