サーポパード

［古代エジプト］

【言語】Serpopard（サーポパード）【英語】
　　　（※Serpent（サーペント）《ヘビ》とLeopard（レオパード）《ヒョウ》を合わせた造語）

首の長ーい謎の怪物！？

古代エジプトのパレットやメソポタミアの円筒印象などに、しばしばヘビのように長い首を持った謎の獣が描かれている。この怪物の具体的な伝承はなく、その名前も知られてはいないが、サーペント《ヘビ》とレオパード《ヒョウ》を組み合わせた造語・サーポパードという名前で呼ばれている。丸い耳があり、長い首を持ったトラ、あるいはライオンのような頭を持った怪物として描かれ、身体はカバくらいの大きさ、首の長さは身体の３倍ほどもある。首を伸ばしてガゼルを襲う姿も描かれている。２匹のサーポパードが首を絡ませた図像もある。

ちなみに飛鳥昭雄はレリーフのその他の動物が比較的リアルに描かれていることから、このようなサーポパードが当時、実在していたのではないかと自論を展開している。