ティーターン

[ギリシア・ローマ神話]

名称Τιτάν(ティーターン) pl. Τιτᾶνες(ティーターネス)【古代ギリシア語】
出典ヘーシオドス『神統記(テオゴニアー)』ほか

古代ギリシアの古き巨神たち!?

ティーターンはギリシア・ローマ神話に登場する古き巨神たち。天空神ウーラノスと大地女神ガイアの子供たちで、通常、オーケアノス、イーアペトス、ヒュペリーオーン、コイオス、クレイオス、クロノスの6人の男神とテーテュース、ポイベー、テミス、ムネーモシュネー、テイアー、レアーの6人の女神のことを言う。最初にこの世界を支配していたウーラノスを倒し、一度はクロノスを中心に世界の覇権を握ったが、次の世代であるゼウス率いる新しいオリュムポスの神々に敗れ、タルタロス(奈落)へと投げ込まれた。彼らの子孫であるヘーリオスやアトラース、プロメーテウスなど、ゼウスとは別の系譜を持つ神々もティーターンと呼ぶことがある。女性形はティーターニス。英語ではタイタン。タイタニックの語源にもなっている。