アフラ・マズダー
[ゾロアスター教]
Ahura Mazdā(アフラ・マズダー)《知恵ある神》〔アヴェスター語〕 Ohrmazd(オフルマズド)【パフラヴィー語】 | |
容姿 | 有翼光輪を背にした男性の姿をした神。 |
特徴 | ゾロアスター教の最高神。唯一神。善神。 |
完全世界を目指し善を率いるゾロアスター教の最高神
アフラ・マズダーはゾロアスター教の最高神である。一応、ゾロアスター教では唯一神という形式を採っているため、神と呼ぶべきなのは、このアフラ・マズダーだけであるが、実質、陪神としてアムシャ・スプンタという七柱の上級神、ヤザタという下位の神、そしてフラワシという守護霊が存在する。アフラ・マズダーは二段階で世界を創造したという。最初は完全なる精神世界をつくったが、守護霊フラワシたちの強い要望で物質世界をつくった。けれども物質世界は不完全な世界であるため、邪悪が姿・形をとって出現したため、アフラ・マズダーはアムシャ・スプンタたちを率いて善のために戦いを開始した。最終的には悪を倒し、勝利して完全な世界をつくるとされる。宗教画としては有翼光輪を背にした男性の姿で描かれる。