赤シャグマ
[日本伝承]
【言語】赤赤熊(アカシャグマ)【日本語】
全身、真っ赤な座敷童子
赤シャグマは四国地方に伝わる座敷童子(ザシキワラシ)の一種。全身、真っ赤な子供のような姿をした妖怪で、裕福な旧家に棲みつき、夜になると仏壇などから出現し、残飯を漁ったり、枕元で騒ぎ立てたり、くすぐったりして家人の安眠を妨害する。けれど、座敷童子と同様、赤シャグマの棲みついた家は裕福になり、出て行ってしまうと没落するという。赤熊(シャグマ)というのは幕末の土佐藩の官軍がかぶっていたことでも知られるヤクの毛からつくられた鬘(かつら)のこと。赤シャグマの頭が赤熊のようなボサボサの赤髪だったことから命名されたと考えられている。