アリマスポス
[ギリシア・ローマ神話]
【言語】Ἀριμασπόσ(アリマスポス)、pl. Ἀριμασποί(アリマスポイ)【古代ギリシア語】
Arimasp(アリマスプ)、pl. Arimaspi(アリマスピ)【ラテン語】
ギリシアに黄金がやってくるのは彼らのお陰!?
アリマスポスは古代ギリシアの伝承に登場する隻眼の一族。ギリシアの遥か北方、伝説のリーパイオス山脈に棲んでいたとされる。この山脈には多量の黄金が眠っているとされ、怪鳥グリュプス(グリフィン)が守護していた。そのため、黄金を手に入れることは非常に困難だったが、アリマスポスたちがこの地まで踏み込んでいって、グリュプスたちと戦い、黄金を奪ってくると信じられていた。そのため、古代ギリシアにも黄金が流れてくるというのである。さまざまな著述家がこのアリマスポスとグリュプスの伝承を伝えている。紀元前5世紀のヘーロドトスもその一人で、『歴史』の中で言及している。