ブータ
[インド伝承]
【言語】भूत〔Bhūta〕(ブータ)【サンスクリット】
インド伝承の人喰い悪霊!?
ブータはインドの伝承に登場する人喰いの悪霊。夜中に人間を喰らいにやってくる。もともとは人間で、事故や自殺、死刑など悲惨な死を遂げた者や、ちゃんと供養されなかった者が死後、ブートになるという。墓場に埋葬された人間の肉を食べたり、排泄物を食べたりもするが、しばしば生きている人間を襲うこともある。ブータに襲われると重い病気に罹って死ぬこともあるという。ひねくれた怪物のようで、改心することはないという。人間に化けて巧みに近づいてくることもあるが、鼻声で話したり、影がなかったりすることから、ちゃんとブータと識別できる。ウコンを燃やすと近づかないとか、指を鳴らすと逃げ出すなどと言われている。