ケンタウロス

[ギリシア・ローマ神話]

【言語】Κένταυρος(ケンタウロス)【古代ギリシア語】

半身半馬の野蛮な遊牧民族!!

ケンタウロスはギリシア・ローマ神話に登場する半身半馬の怪物。上半身は人間で、腰から下はウマの胴体と四肢を持つ。ケイローンという賢人もいるが、ほとんどの場合、野蛮な種族とされていて、好色で短気で乱暴。テッサリアーの山に棲んでいたが、ラピテース族の王子ペイリトオスの結婚式に招待されたときに初めて飲んだブドウ酒に酩酊し、花嫁であるヒッポダメイアをさらって犯そうとした。ほかのケンタウロスたちも次々と式場にいた女に襲い掛かり、結婚式を滅茶苦茶にした。そのため、ラピテース族とケンタウロス族は戦争になり、ケンタウロスたちはテッサリアーの地を追われたという。ヘーラクレースが12の難行で冒険しているときにも、酒を巡ってヘーラクレースと争いになっている。ウマの後脚だけしか持たずに二足歩行をするケンタウロスの図像も描かれている。

ケンタウロスは半人半獣の総称とされることもあるが、この場合、特にウマのケンタウロスのことを指して「ヒッポケンタウロス」と呼ぶこともある。