カラドリオス

[中世博物誌]

【言語】Χαραδριός(カラドリオス)【古代ギリシア語】
    Caladrius(カラドリウス)【ラテン語】

病人を診断し、治療する白い鳥!!

カラドリオスはアリストテレースやプリーニウスなど、古代ギリシアやローマの著述家たちが記した不思議な鳥。病人の診断と治療を行なう真っ白い鳥。チドリの一種、あるいはセキレイの一種ともされる。病人がいるところへ飛んできて、手遅れだと判断すると背を向ける。けれども助かる見込みがあると判断するとクチバシから病気を吸い取って、空高く飛び上がり、大気中に病気を吐き出すのだという。中世ヨーロッパでも神の使い、あるいはキリストそのものとして信じられていた。