ギガース

[ギリシア・ローマ神話]

【言語】Γίγας(ギガース) pl. Γίγαντες(ギガンテス)【古代ギリシア語】

大地から生えてきた巨人族!!

ギガースというのはギリシア・ローマ神話に登場する巨人たちのこと。クロノスが天空神ウーラノスの男根を斬り落としたときに、滴った血が大地に落ちて誕生した。ゼウス率いるオリュムポスの神々がクロノスらティーターンを撃破したとき、それに腹を立てた大地の女神ガイアはギガースたちをオリュムポス山に差し向けた。彼らは長い髭と髪をはやし、脚の先はそれぞれ大蛇になっていて、立派な鎧と長槍で武装している。アポッロドーロスは『ビブリオテーケー』の中でエピアルテース、クリュティオス、ミマースなど14人のギガースの名前を挙げている。中でもアルキュオネウスと呼ばれるギガースが最強で、ギガースたちの居住地であるプレグラの野と呼ばれる野原にいる限り、彼は無敵であった。彼らに勝利するためには人間の子孫を味方にしなければならないという予言があったため、ゼウスはヘーラクレースを味方に加えて戦った。ヘーラクレースの活躍により、彼らは倒されてしまった。

ギガースは英語で「Giant(ジャイアント)《巨人》」の語源になっている。