ハティ
[北欧神話]
【言語】Hati(ハティ)【古ノルド語】
【出典】『王書』『エッダ』ほか
月蝕を起こす北欧のオオカミ!?
ハティは北欧神話に登場する巨大なオオカミの怪物。フェンリルの息子とされ、天空に棲んでいて、月の後ろをずっとものすごい速さで追いかけている。北欧神話では月はウマが牽いていると考えられていて、マーニという男性がこのウマを駆っていた。ハティが月を捕まえてしまうと月食が起こると考えられていたのだろう。ラグナロクのときには月を呑み込んでしまうという。兄弟にスコッルというオオカミもいて、こちらは太陽を追いかけていて、やはりラグナロクのときには太陽を呑み込んでしまう。