フワワ/フンババ
[シュメール・アッカド神話]
【言語】Huwawa(フワワ)〔シュメール語〕
Humbaba(フンババ)〔アッカド語〕
【出典】『ギルガメシュ叙事詩』ほか
杉の森を護る恐ろしい怪物!?
フワワ(シュメール語)、あるいはフンババ(アッカド語)はシュメール・アッカド神話に登場する怪物。『ギルガメシュ叙事詩』に登場する。レバノン杉の森の守護者で、杉の木を奪いに来たウルク王・ギルガメシュとエンキドゥに戦いを挑んだが、返り討ちにされた。ボルヘスの『幻獣辞典』によれば、全身、硬い鱗に覆われ、ライオンのような手、脚にはワシのような爪を持ち、頭にはウシの角をはやし、ヘビの尾と男根を持つ怪物だという。もともとは神々の杉を護る精霊だったとも考えられている。口からは毒の息と炎を吐き、叫び声で洪水を起こすという。フワワが倒れたときには、そのあまりに巨大な体格のために、21キロメートル四方の森の木々がざわざわと揺れたという。