インプゥ(アヌビス)

[エジプト神話]

【言語】Inpw(インプゥ)〔古代エジプト語〕
    Ἄνουβις(アヌービス)【古代ギリシア語】
    Anubis(アヌビス)【英語】

ミイラ製造の神様!!

インプゥ(アヌービス)は古代エジプト神話に登場する神。ジャッカル、あるいはヤマイヌのような頭部を持った神で、ウシル(オシリス)神とネベトヘト(ネフティス)の間にうまれた不義の息子とされることが多い。そのまんまジャッカルの姿で描かれることもある。インプゥはミイラ製造に長けている。ウシルがセテク(セト)によって殺されたときに、防腐処理を施してエジプトで最初にミイラをつくったのがインプゥなのである。防腐処理のため、死体にタールを塗り込むので、インプゥの身体も黒いのだという。また、死んだ人間の魂がウシル神の法廷にやってきたときに、真理の天秤を用いて心臓を量り、生前の善行と悪行とを判定する役目も負っていた。死者が死後、再生できるかどうかは、この計量によって決定されるのである。