ラミアー

[ギリシア・ローマ神話][ヨーロッパ伝承]

名称Λάμια(ラミアー)【古代ギリシア語】
特徴子供をさらう妖怪。

子供を殺された母は子供をさらう怪物になった!?

ラミアーはギリシア・ローマ神話に登場する怪物で、子供をさらっていく。もともとはリビュエー(ナイル河西岸の地域)の女王で、美しい女性だった。ゼウスに愛されて子供をうんだが、このことに嫉妬したヘーラーは、うまれた子供を片っ端から殺していった。そのことに絶望したラミアーは他人の子供をさらう怪物になってしまった。それだけで飽き足らないヘーラーはラミアーから眠りまで奪ったが、ゼウスは彼女の両目を取り外せるようにしてやった。目を取り外しているときのラミアーは苦しみから解放され、眠ることができる。しばしば、言うことを聞かない子供を寝かしつけるために母親たちは「早く寝ないとラミアーが来てさらってしまう」などと口にしたという。