レヴィアタン
[ユダヤ教][キリスト教]
לִוְיָתָן(レヴィアタン)【ヘブライ語】 Leviathan(リヴァイアサン)【英語】 | |
出典 | 『ヨブ記』ほか |
旧約聖書に登場する海の怪物!?
レヴィアタンは英語ではリヴァイアサンとも呼ばれているが、旧約聖書の『ヨブ記』などにその名前が登場する海の怪物である。伝統的にはクジラなどの巨大な魚として描かれることが多かったが、次第にヘビ、あるいはドラゴンのように描かれるようになる。身体は硬い鱗に覆われ、背中には縦のような突起物が一列に並んでいる。鼻からは煙を吐き出し、口からは炎を吐く。レヴィアタンがあまりに猛スピードで進んでいるのに、目の前を通り過ぎるのに3日もかかったという伝承があり、その巨大さが知られる。ユダヤの伝承によれば、神さまは天地創造の5日目にレヴィアタンの夫婦を創造したという。そして海の生き物たちの王としたが、彼らから子供が生まれて殖えると危険だと判断して、牡だけは殺したという。後代では悪魔と看做されるようになり、七つの大罪「嫉妬」を司る悪魔とされるようになった。