モスマン
[未確認動物(UMA)]
Mothman(モスマン)《蛾人間》【英語】 | |
容姿 | 身長2メートルほどの人型の怪物。頭や腕がなく胸に赤い目。背中から翼。 |
特徴 | 蝙蝠のような声で鳴いて自動車を追いかける。シルバー・ブリッジを崩落させたとも。モスマンを題材に扱った映画関係者が謎の死を遂げる。 |
ウェストヴァージニア州に出没した奇怪な怪物!?
モスマンはウェストヴァージニア州のポイント・プレザントという地域を中心に目撃が相次いだ怪生物。身長2メートルほど、全身が黒っぽく、灰色あるいは褐色の毛に覆われた人型の怪物で、頭や腕に該当する箇所がなく、胸にあたる部分にギラギラと輝く赤い目があり、背中からは羽がはえていたという。その姿がまるで蛾のように見えたことからモスマンと命名された。1966年に初めて目撃が報告され、1967年まで目撃が続いたが、それ以降、目撃は報告されていない。1966年11月、ある2組の夫婦がドライブを楽しんでいたときに、不気味なモスマンと遭遇。慌てて車で逃走を図ったが、キィキィとネズミやコウモリのような声で鳴きながら、すごいスピードで自動車を追いかけてきたという。これがモスマンの最初の目撃証言である。それから1967年12月15日、ポイント・プレザントとオハイオ州を結ぶシルバー・ブリッジでモスマンが目撃されるのを最後に、モスマンは現れなくなる。この最後の目撃と同じ日、シルバー・ブリッジの崩落事故が起こる。この事故による死者は46名。2名の遺体が見つからなかった。モスマンの目撃と橋の崩落事故が同じ日だったことから、この事故もモスマンの仕業だなどとされた。地元では単に「Bird(バード)《鳥》」と呼ばれていたが、マスコミがモスマンと命名してからは、そちらの呼び名で呼ばれるようになる。目撃情報によれば、モスマンは羽ばたかず、滑空するように飛行するという。一説では400km以上の速さで飛行するという。また、神出鬼没で、現れたと思ったらあっという間に消えてしまうともいう。大抵の目撃証言がモスマンに追いかけられたというものだが、血を吸うなどとされることもある。
モスマンには恐ろしい伝説があって、遭遇した人間たちには次々と不幸なことが起こったという。ある種の都市伝説のようなものだと思われるが、実際に「モスマンの呪い」として怖れられた。モスマンの取材をしていたメアリー・ハイアーをはじめ、モスマンを取材していた記者やモスマンと遭遇した人々の家族、モスマンを題材に扱った映画『モスマン』や『プロフェシー』の製作スタッフなどが怪死するなど、立て続けに不幸なことが起こったというのである。2003年11月に、オハイオ川にかかる橋の先端に謎の怪生物が撮影され、これもモスマンだと話題になった。ウェストヴァージニア州にはモスマンの像が飾られているが、この像は目撃情報とは若干、異なり、背中から蛾の翅をはやしたエイリアンのような奇ッ怪な姿をしている。