ムシュマフ
[シュメール・アッカド神話]
Mušmaḫ(ムシュマフ)《特別な蛇》〔シュメール語〕 Mušmaḫḫu(ムシュマッフ)〔アッカド語〕 | |
容姿 | 七岐の蛇。鋭い歯や牙。 |
特徴 | 毒。残忍。 |
出典 | 『エヌマ・エリシュ』ほか |
7つの頭を持つ猛毒の大蛇!?
ムシュマフはシュメール・アッカド神話に登場する蛇の怪物である。戦神のニヌルタ神やニンギルス神と戦って敗れる怪物として描かれている。「俺の武器はムシュマフのように7つの頭があるぜ!」(『アンギム(Angim)』III-38)とあるように、ムシュマフには7つの頭があったようだ。
ティアマトが若い神々と対抗するために生み出した11匹の怪物の1匹として『エヌマ・エリシュ』にも登場している。「鋭い歯、容赦ない性格で、血液の代わりに毒液が流れている」と記述されている。