ムースペッル
[北欧神話]
Múspell(ムースペッル)【古ノルド語】 | |
容姿 | 炎に包まれた巨人。 |
特徴 | ラグナロクのときに世界を焼き尽くす。 |
出典 | 『王の写本』『エッダ』ほか |
北欧神話の世界を焼き尽くす巨人族!?
ムースペッルは北欧神話に登場する謎の巨人族。炎の国ムースペッルヘイムに住んでいるため、しばしば「炎の巨人」とされる。北欧神話の世界観では、炎の国ムースペッルヘイムと氷の国ニヴルヘイムは世界の誕生以前から存在していたとされ、ムースペッルヘイムは火焔が燃え上がる熱く明るい国とされ、あまりの熱さから、その国で生まれた者しか近づくことができないとされた。その国境を、スルトと呼ばれる巨人が警護をしているとされる。
ムースペッルたちは神話ではほとんど活躍しないが、ラグナロクの際だけは世界で一番巨大な船ナグルファルに乗って天を破って神々との戦いの場に出現し、スルトを先頭にして、虹の橋ビフレストを渡り、この世界を焼き尽くしてしまうのだという。