オーグル

[童話]

【言語】Ogre(オーグル)【フランス語】
【容姿】巨人
【特徴】人喰い。変身能力に長ける。
【出典】『長靴をはいた猫』ほか

童話の中の人喰い巨人!!

オーグルはヨーロッパの童話に登場する巨人のこと。日本の童話に登場する人喰い鬼みたいな存在で、山奥などに棲んで、人間をさらってきて喰らう。子供や女性の生肉を好むという。立派な宮殿などに棲み、財宝を隠し持っていることもある。さまざまなものに変身するものもいる。

このような人喰い鬼の伝承は童話や中世騎士物語などに古くからあったが、Ogre(オーグル)という呼称は童話作家シャルル・ペロー(Charles Perrault,1628年~1703年)の造語とされる。『長靴をはいた猫(Le Chat botté)』に登場して以降、童話に登場する巨人たちのことをオーグルと呼ぶようになった。

巨大でたくましいが、通常、頭のあまりよくない存在として描かれる。ペローの童話『長靴をはいた猫』に登場したときにも、「さすがに変身が得意でも豆には変身できないだろう」という猫の言葉にまんまと騙されて、豆に変身したところで猫にペロリと食べられてしまっている。

童話の中ではマヌケな側面が強いが、近年のファンタジィ・ゲームなどでは比較的強力な巨人として描かれることが多いようだ。英語読みにしたOgre(オーガ)などと呼ばれることもあり、ゴブリンの親玉のような存在として描かれる場合もある。

ちなみにディズニー映画『シュレック(Shrek)』に登場する主人公のシュレックもオーグルである。