オトロシ

[日本伝承][妖怪]

【言語】オトロシ【日本語】

妖怪画に描かれる恐ろしい妖怪!!

オトロシは鳥山石燕が描いた妖怪。巨大な頭に長い髪の毛をはやした不気味な怪物。絵には解説がないため、どのような妖怪だったのかは定かではない。おそらく「怖ろしい」という意味を具現化したものだろうとされる。もともとは狩野派の妖怪画では「おどろおどろ」と記述されていたようで、くの字点「おどろ〱」と書かれていたものを鳥山石燕が「おとろし」と読み間違えたものとされる。鳥山石燕は黒い鳥居の上に巨大な頭を乗せ、ハトを握り締めたオトロシを描いている。鳥居からの連想か、後代、不信心な信者がやってくると鳥居の上から落ちてくるなどのエピソードで語られているが、山田野理夫などの後代の作家たちの創作だと思われる。