ペーガソス
[ギリシア・ローマ神話]
Πήγασος(ペーガソス)【古代ギリシア語】 | |
容姿 | 有翼の白馬。 |
特徴 | 雷を運ぶ。蹴った地面からは霊感を与える泉が湧く。 |
出典 | ヘーシオドス『神統記(テオゴニアー)』ほか |
英雄たちを乗せて飛翔する白馬!?
ペーガソスはギリシア・ローマ神話に登場する有翼のウマのこと。怪物メドゥーサと海神ポセイドーンの子で、ペルセウスがメドゥーサの首を斬ったときにその切り口から飛び出したという。ものすごい高速で飛翔でき、ゼウスの雷鳴と雷光を運ぶとされた。通常、人間には乗りこなせないとされるが、女神アテーナーから黄金の手綱を受け取り、英雄ベッレロポンテースはこのペーガソスにまたがってキマイラを退治した。また、シェイクスピアによれば、ペルセウスもケートスを退治したときにこのペーガソスに乗っていたという。
ペーガソス、蹴られた場所から泉、湧く!?
あるとき、技芸の女神ムーサたちが歌競べをした。その際、ヘリコーン山はあまりの楽しさにどんどん膨らんで大きくなった。そこでペーガソスが蹄で蹴って元の大きさに戻したという伝承が残されている。ペーガソスの蹴った場所は霊感を与える泉になったという。