ペリュトン
[近代創作]
Peryton(ペリュトン) | |
容姿 | 青い身体、青い鳥の翼、シカの頭部と後脚。人間の影を持つ。 |
特徴 | 人間を殺して影を取り戻そうとする。 |
出典 | ボルヘス『幻獣辞典』ほか |
人間を殺して影を取り戻す!?
ペリュトンはアトランティス大陸に棲んでいたとされる伝説の怪物。地中海の島々でも目撃されることがあるという。青い身体、青い鳥の翼を持ち、シカの頭部と後脚を持つ。けれども、彼らは自分の影を持たず、人間の姿をした影を持っているという。それは、彼らの正体が神さまに見捨てられた人間の霊だからなのだという。ペリュトンは本来の影と神の恩恵を取り戻すために群れになって人間を殺戮しにやってくる。彼らは1人の人間を殺せば、自分の影を取り戻すことができるのである。襲い来る彼らの攻撃は、通常の武器では撃退することができないという。
以上はホルヘ・ルイス・ボルヘス(Jorge Luis Borges)が『幻獣辞典(El libro de los seres imaginarios)』の中で紹介しているペリュトンに関する言及である。この著作以外にペリュトンに言及する文献が見つからないため、彼の創作かもしれない。