麒麟(チイリン)
[中国伝承]
麒麟〔QíLín〕(チイリン)【中国語】 麒麟(キリン)【日本語】 |
皇帝が仁のある政治を行っているときに出現する聖獣!?
麒麟(チイリン)は中国伝承に登場する聖なる獣。皇帝が仁のある政治を行なっているときに現れる瑞獣で、鳳凰(凤凰,フオンホワーン)、靈龜(灵龟,リーングイ)、應龍(应龙,イーンローン)とともに四靈(四灵,スーリーン)の1つにされている。五行思想では東西南北の中央の位置を占める。シカのような身体で、龍のような頭、ウシのような足にウマのような蹄を持ち、身体は五色のに彩られている。額には角を1本はやしているため、東洋の一角獣と呼ばれることもある。非常に賢い高貴な獣で、歩くときには虫も殺さず、草も踏まないように歩く。また、鳴き声が音階になっているとか、歩いた跡は正確な円になるとか、あるいは曲がるときには直角に曲がるなど、変な特徴をたくさん持っている。毛のある獣たちの王とされ、毛が生えている生き物はすべてこの麒麟の子孫だという。牝が麒(チイ)、牡が麟(リン)と呼び分けることもあるが、角をはやしているのは麟(リン)の方だとされることもある。