ルサールカ
[スラヴ伝承]
【言語】Руса́лка(ルサールカ)【ロシア語】
【容姿】美しい女性、あるいは醜い老婆。
【特徴】水の精霊。男性を水中に引き込んで殺す。溺死者の霊。
水辺を歩く男性を誘惑して命を奪うロシアの水の精霊!?
スラヴ伝承に登場する水の精霊。冬は川や泉に棲むが、夏場は森に暮らす。地域によって美しい女性の姿だったり醜い老婆の姿だったりするが、水辺を歩く若い男性を魅了し、水中に引き込んで命を奪う点では共通している。謎掛けを好み、謎を解くと解放してくれるとも言われる。溺死した若い女性の霊がルサールカになるとされる。
恐ろしいルサールカだが、ルサールカと人間との悲恋譚も伝わっている。あるルサールカが、人間の王子と恋愛し、彼が浮気しないことを条件に結婚したという。しかし王子は約束を破ってしまい、ルサールカは川へと戻ってしまう。王子はルサールカが忘れられず、川へ彼女を捜しに行き、そこで再び彼女への愛を誓う。しかし、相手は水の妖精ルサールカである。結局、王子はルサールカに抱かれ、水の中へと連れ去られ、死んでしまった。