應龍(イーンローン)
[中国伝承]
【言語】 應龍(应龙)〔YìngLóng〕(イーンローン)【中国語】
応竜(オウリュウ)【日本語】
黃帝の直属の龍!!
應龍(应龙,イーンローン)は中国の神話・伝承に登場する龍(龙,ローン)。背中にコウモリのような翼をはやしている。水を蓄え、雨を降らせる能力があった。麒麟(チイリン)、鳳凰(凤凰,フオンホワーン)、靈龜(灵龟,リーングイ)とともに四靈(四灵,スーリーン)のひとつに数えられる。中国神話によれば、應龍は黃帝(黄帝,ホワーンディー)の直属の龍で、黃帝が蚩尤(チュイオウ)と戦ったときには嵐を起こして黃帝の援護をしている。このときに殺生をしてしまったため、邪気を帯び、天界に戻れなくなった。そのため、中国南方に棲息するようになったのだという。中国南方で雨が多く、その他の地域で雨が降りにくいのはこのためだという。
ちなみに、もともと中国の龍は翼がなくても飛べる。けれども、龍は長く生きると翼を得るのだというから、翼は飾りのようなものなのかもしれない。