デックアールヴ
[北欧神話]
Døkkálfr(デックアールヴ)《闇の妖精》,Svartálfar《黒い妖精》【古ノルド語】 | |
容姿 | 黒い肌で背が低く、醜い。 |
特徴 | 闇の妖精。地下世界に棲む。ドヴェルグと同じもの? |
出典 | スノッリ『エッダ』ほか |
地下世界に棲む闇の妖精族!?
北欧神話に登場する《妖精》はアールヴ(Álfr)と呼ばれている。スノッリ・ストゥルルソン(Snorri Sturluson)は、このアールヴを二種類に分類している。
デックアールヴは北欧神話の中で言及される闇の妖精。地下に棲む。北欧神話では妖精のことはアールヴと呼ぶ。一般にアールヴと言えば、リョースアールヴ(Ljósálfr)《光の妖精》と呼ばれる天に棲む美しい妖精たちのことだが、これと対になる存在として背が低く、醜く、肌が黒い妖精がいるとされた。それがデックアールヴ、あるいはスヴァルトアールヴである。スヴァルトアールヴヘイムと呼ばれる地下世界に棲み、太陽光線を嫌い、日中は地上に出てこないとされる。ドヴェルグ(Dvergr)という小人族と同一視される。性格もあまりよくなく、人間に悪戯をして怪我をさせたり、病気をもたらしたりするという。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
- 『図説 幻獣辞典』(著:幻獣ドットコム,イラスト:Tomoe,幻冬舎コミックス,2008年)