ヘスティアー
[ギリシア・ローマ神話]
Ἑστία(ヘスティアー)【古代ギリシア語】 Vesta(ウェスタ)【ラテン語】 | |
容姿 | ローブをまとった女神。 |
特徴 | 竈の女神。祭壇の女神。都市の守護女神。 |
出典 | ヘーシオドス『テオゴニアー(神統記)』ほか |
竈、祭壇、都市を司る女神さま!?
ヘスティアーは古代ギリシアの竈(かまど)、あるいは炉の女神。ゼウス(Ζεύς)やポセイドーン(Ποσειδῶν)、ハーデース(Ἅιδης)ら6人兄弟の長女。炉は家の中心であり、彼女は家庭を守護する女神として崇拝された。また、生け贄を捧げる祭壇も彼女の管理下にあるとされた。都市の神殿には彼女の祭壇があり、常に火が灯されており、ヘスティアーは都市の守護者と考えられた。新しい植民地を建設する際には、この祭壇から火が運ばれ、植民地にもたらされた。